
圧縮空気のモニタリングが新次元へ
Werther, 2024.6.20.
革新的センサーソリューションのMABEスマートコントロールで、透明性と効率性が向上
ドイツのダーデン (ラインラント・プファルツ州) を拠点とする圧力容器メーカーMABE 社 (Maschinen- und Behälterbau GmbH) は、ダルムシュタットのセンサーメーカーであるコアセンシング社 (Core Sensing) とともに、センサーソリューションのMABEスマートコントロールを発表しました。この技術により、圧力容器内の荷重変化や漏れを特定・記録することができます。MABE スマートコントロールを使用することで、プロセスの信頼性を高め、容器の耐用年数を効果的に延ばすことが可能となりました。

MABEは、50年以上にわたる容器製造の専門知識、そしてコアセンシング社とのコラボレーションにより、圧縮空気システムの透明性を実現する多用途センサーソリューションを開発しました。このソリューションは、予測分析によって例えば漏れのような潜在的な問題を早期に検出して修正することができるため、ダウンタイムやエネルギー損失を最小限に抑えることができる等、単に容器をモニタリングする以上のメリットがあります。
同時に、センサーシステムにより負荷の変化を認識し記録することができます。現在使用されている圧力容器の大半は、オンオフ (負荷変化) を最大1000回、そして許容超過圧力の20%の圧力変動幅を想定して設計されています。つまり、入切わずか500回ほどで内部検査をしなければならないことになります。
MABEスマートコントロールでは、こうした負荷の変化を記録し、早い段階で運転モードを調整することが可能となります。そうすることで、内部検査の時期を遅らせることもできるのです。これはつまり、圧縮空気システムの寿命を延ばすこと、そして、外部の公認監視機関による不要な検査も回避することができるためコスト削減にもつながります。
MABEスマートコントロールのアプリで、データの読み取りも簡単に
スマートフォンやウェブ上で利用可能なMABEスマートコントロールのアプリを使用して、すべての関連データをリアルタイムで呼び出し、潜在的な問題を早期に特定して圧縮空気システムのエネルギー消費を最適化することができます。このセンサーソリューションは後付けもできるため、他のメーカーの圧力容器にも取り付けることも可能です。
MABEスマートコントロールは様々な産業用途に最適で、企業のコスト削減とプロセスの信頼性向上に貢献します。エネルギー損失を減らし資源を最適に活用することで、環境保護に寄与し、企業に求められる厳しい環境要件を満たすサポートをします。圧縮空気供給の効率性、安全性、持続可能性の向上が可能となるMABEスマートコントロールを、ぜひご利用ください。